プロのバレリーナを引退後、
フィットネスインストラクターとして
活動してきたMarikoさん。
8年前から夫のTomoyaさんと始めた
ヨガ動画が人気を集め、
現在は登録者数223万人超えの
人気YouTuberに。
数年前から家族で移り住んだ
鎌倉スローライフと
YouTube成功秘話に迫ります。
私は住む場所にそんなにこだわりがなかったんですが、夫が昔高山や金沢に住んでいたこともあり、風情ある鎌倉が好きで移住しました。海が近くにあって、子供を育てる環境としてもいいな、と私も直感で気に入ったんです。
結果的に良かったことは、都心を離れたことで自然とワーク&ライフバランスが取れるようになったこと。以前は、普段の仕事に加えて取材や雑誌の撮影などで忙しくしていましたが、そもそも鎌倉にいる時点で、都内での仕事を気軽に引き受けられなくなりました。土日は子供たちが休みなので、ヨガのワークショップも平日のみにしたりと、今は仕事を詰め込み過ぎないようにして、家族との時間を大事にしています。
自宅で仕事をしているので、気分転換も兼ねてランチはほとんど外食です。このレストランもお気に入りのひとつ。お蕎麦やお肉、がっつり系も好きでよく食べに行きます。身体を動かす仕事なのでお腹がすくし、食事制限はしていません。
バレリーナ時代は栄養の知識もなくて、特に高校生のときは、菓子パンを食べてご飯を抜く、というような無茶なことをしていました。それで生理が止まったりして、今思えば栄養が足りていなかったんですが、食べているのになんで?と疑問に思っていましたね。
2018年にオンラインサロンで管理栄養士の方から食事のことを学ぶ機会があり、食事の仕方が変わりました。
今は夕食を軽めに基本的には3食。夕食時は自身でプロデュースしているプロテインを飲むのことも習慣にしています。
DoubleDoors NAVY
〒248-0026 神奈川県鎌倉市七里ガ浜1-4-11
トライアングル七里ガ浜 2A
全席オーシャンビューで楽しめる
絶品カリフォルニア料理が人気。
和牛ステーキwithガーリックライス ¥2,300
インストラクターになる前はバレエ一筋。バレエ団を退団後にフィットネススタジオでインストラクターとして働き始めました。バレトン(バレエがベースのエクササイズ)のインストラクターとしてクラスを持っていたんですが、ハードなバレトンばかりだと自分の体力的にも大変なので、ストレッチ感覚で間にヨガのクラスを受け持っていたんです。ヨガを教えていたのはその頃からですね。
夫とはバレトンのクラスで出会ったんですが、結婚して長女を妊娠・出産後は、クラスを持つのがスケジュール的に難しいな、と。それでスタジオと契約するのはやめて、個人でレッスンを開こうと方向転換。クラスの集客のために始めたのがYouTubeだったんです。
バレトンを広めたかったので、初めはバレトン動画をアップしていたんですが、あるときヨガの動画を出したところ再生回数がぐっと伸びたんです。そこでヨガに的を絞ったら、どんどん登録者数が増えていきました。
夫はそれまでアナリストとして働いていたので、分析することが得意。動画を撮って編集する一方で、YouTubeのアナリティクスを見て戦略を立ててアドバイスしてくれました。
私はというとアナログ人間で、最初は動画配信も拒否していたくらい(笑)。対面でやってこそ意味があると思っていて、オンラインに前向きではなかったんです。
でも、早くからYouTubeの可能性を見出していた夫に背中を押され、ときにはぶつかり合い(笑)、8年も続けてきたことが今に繋がったんだと思います。
動画配信の中で私が気をつけていることは、「誰でも動きやすく、わかりやすく」。ヨガは初心者の方も多いので、難しいポーズ名は言わず、シンプルな言葉で伝えるようにしています。それからリアルレッスンのように、撮影のときも目の前に生徒さんがいると思って挑んでいます。撮影する側の夫は、背景や音声などの動画自体のクオリティにとことんこだわっていますね。2人でハッキリと役割分担できていることが、ここまで来れた秘訣でしょうか。
YouTubeをやって良かったと思ったことは、「肩コリ・腰痛が治った」とか、「ヨガが習慣になった」など多くの方から感謝の言葉をいただくこと。精神的に辛い思いをしてこられた方が私の動画で元気になって、実際にワークショップでお会いできたときは、本当に嬉しかったですね。「こんな感動をくれるなんて、ヨガってすごい!」と改めて実感した出来事です。
「あなたの日常を美しくハッピーに」をコンセプトにこれまで「B-life」を運営してきましたが、実は5月末から名前を「B-Flow」に改めました。8年間、私たちの想像を遙かに超える方々に観ていただき、ある程度ヨガを日常に浸透できたかなという実感がありました。そこで、ここ半年ほど夫と話し合い、次へのステップとして「Be in your flow」(=自分の流れを見つけよう)というスローガンを掲げたんです。flowとは「流れ」のほかに、「のめり込む、没頭する」という意味合いもあって、そういう時間があるほど人の幸福度って高まるんじゃないかな、と。ちょうどスポーツ選手が「ゾーンに入る」という意味にも似ているでしょうか。
人は過去や未来に囚われがちですが、ヨガは「今この瞬間」を大事にします。「今の自分に集中する」ことで身体の状態を知り、心と身体のバランスを整えます。特にSNS時代は、視覚からいろいろ影響されたり、心乱されることも多いのが現状。でも自分の軸さえしっかりしていれば、外部から影響を受けることなく、自分らしく生きることにつながるんじゃないかな、と。これからも「Be in your flow」の思いを込めて、いろいろな活動を続けて行こうと思っています。
profile
YouTube: B-Flow @bflowyoga
Mariko
バレエ団を退団後、バレトン&ヨガインストラクターとして活動。
2016年より夫で映像クリエイターTomoyaさんと始めたYouTubeチャンネル『B-Flow(元B-life)』は登録者数は223万人を超え(2024年6月現在)、ヨガ初心者も簡単でわかりやすく実践できると絶大な人気を集めている。
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